世界一位のハンドリングマシン・高質生活゙
サーキットの狼世代としては、世界一位のハンドリングマシンはロータスヨーロッパで2位ディーノだと信じて育ってきた。
大人になって、いろいろな車の乗る機会が増えるの従い、つくづくハンドリング性能を語るの難しいものだと思うけど、免許をとって30年。地球を４周以上車で運転してみるといろいろ感じるところがる。
あくまでも個人的な意見として、（個人的な意見以外で表現できない性能でもありますが、）世界一位のハンドリングマシンって、素の190Eなんじゃないかと思う。
そう、バブル全盛期に小ベンツと言われ、六本木カローラと揶揄されたBMW3と並んで、もっともバカにされたベンツだったのんではないか？
大学生だった当時、ヤナセがアンファングというグレードでMTを250台限定で販売。
399万円だった、小ベンツを買ってしまいそうだったことを思い出す。
この車。
今、新車で売っていたら、速攻で買！。
素直でコントローラブルで、乗り心地が良く、全ての機械の精度が良い。
と感じさせてくれる車だった。
唐突に曲がるのではなく、あくまでも素直に、スムーズに。
精度の高い機械が正しく動く感触。
では、２位は？
と聞かれると、同率で、ポルシェ944とE30 M3だと思う。
190Eをより機敏にした車。そんなイメージだった。
タイヤで無理やりタイムを稼ぐ必要がなかった時代。
エアバックがなく、ステアリングの慣性力が小さく繊細な触感を感じられた時代。
安全基準が緩く、車が軽く、理想的な重量配分で車を作れた時代。
そう、1990年頃までに開発された車の素直な感触って、もう二度と味わえないんですよね。
その後の30年。
車の進歩は、衝突と排ガス規制と、電子デバイスと、原価を下げる競争に費やされました。
そして、これからの10年は自動運転に費やされることになるでしょう。
